
ネ・ウシ・トラ・ウ…と、その年に干支(eto)があるように、
一日一日にも「タツ・ミ・ウマ・ヒツジ…」と干支があります。
十二日おきにある「サル・トリ・イヌ・イ…」
11月のトリ(酉)の日は、鷲神社(otorisama)のご祭礼、酉の市です。

現在の新暦の一ヶ月30日を12日で割るわけで、
酉の市は、二回ある年と、三回ある年とがあるわけです。
「三の酉まである歳は、火事が多い」と
下町ではいまだに言い伝えられていますが、
それが八百屋御お七の話からだったか、
天候と暦のめぐりあわせで、やたら乾燥するからだったか、
いいかげんな僕は、いいかげんな根拠しか知りません。

酉の市は、商売繁盛・開運招福のお祭りとのこと。
11月の、「カチンっ」と冷たい夜風の中、
こんなにも賑わいを見せるのは、
人々の「願い」だけではなくて、「やる気」もムンムン感じられ、
歳の瀬に向けて、走り出すための、力水のようなお祭りにも感じられます。

幾千もの提灯、白熱灯、いまではサーチライトや、カメラのストロボが
初冬の夜の下町で、
ひときは、華やかで、明るい、幻想的な空間を生み出します。

更に夜店の焼き物や、
菓子のにおいや、酒のかおりで
寒さも忘れる賑わいです。


僕の私的な、酉の市の楽しみ方…
午後6時すぎ、仕事をはやめにきりあげて、家で着替えながら、日本酒を一杯あおる。
車をひろって、おとりさまの百メートル手前位までいく。
縁日で、ベビーカステラ(オススメ!)などをほおばり、
北風に、すこしシャンとして、鳥居をくぐる。
ひとごみに押されて参拝。
熊手授与の巫女さん達をちょっとながめて、感じの良い子から熊手(かっこめ)を受ける。
きらきらとした熊手店をひやかし(商売が大きくならないのでまだ大きな熊手は買えない…)
境内裏に抜けて、決まって「りんご村」なる、ボランティアの人々が運営するらしい(さだかではない)店で
カップ酒とおでんに煮込みなどを堪能する(推奨)

酔々としてきたころに、また境内に戻り、
光のトンネルをくぐりぬけ、
興が乗ったらそのまま歩いて、
酔いが先なら、また車をひろって、帰途に着く。



ぜひぜひ、お運びください。
下町の冬が、そこにあります。
2001/11/6